自分が大切にされていないと感じるときは

自分が職場で、学校で、あるいは家族や友人から、大切にされていない。正当な評価を受けていない。もう少し敬意を払ってもらいたい。そう感じることはありませんか? そんなときは、まず何より「自分が自分自身を大切にしているか?」「自分が自分をリスペクトしているか?」振り返ってみませんか。

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頭の中のひとり言“自動思考”

立ち止まってみてください。日常、頭の中ではいつも何かしらのひとり言が巡っていることに気づくはずです。意識しなくても自然とわいて来る思考、それは“自動思考1”と呼ばれるものですが、知らず知らずのあいだに頭の中にわいて来るそのひとり言で、気がつくとあなたは自分のことを、あるいは他人ひとのことを責めていませんか?

自己評価が低い人ほど思考の中で過去の出来事を悔やんだり、気がつくと自分のことを否定的にとらえ「ダメだ、ダメだ!」と責めている。そうすると、自分が望んだわけではないのに、いつの間にか自分の中に否定的な自分のイメージが出来上がってしまいます。そして、そうしたネガティブな自己評価は、それが習慣になっていると望まなくても潜在意識の中に沈んでしまうのです。

宇宙は価値判断をしない

宇宙は、あなたが思考の中で描いたイメージ通りの現実を見せてくれるそれが普遍的な法則だということは、当ブログの一貫した考え方です。少し哲学的な話になりますが、そもそも良いとか悪いとか、ダメとかダメじゃないとか、それはあくまで人間のエゴの中の相対的な価値判断に過ぎないのです。宇宙には、そもそも相対的な価値判断の基準は存在しない。価値判断とかジャッジ(評価、判定、批判)という視点は宇宙にはないのです。

比喩ひゆ的な表現をすれば、あなたにとっては好ましくないダメな自分でも、価値判断をしない宇宙はあなたの思考の中のイメージに忠実に「あっ(あなたが無意識に思い描いた)ダメな自分を見たいんだね!?」ということで、ときには他人(という外側)を通してあなたの思考のイメージを現実化してくれるのです。

あなたはこれからもそんな未来、あなたにとっては好ましくない自分を見続けたいですか? いや、そうではなく、もしあなたがポジティブで軽やかな、心地良い未来を望むのであれば、まずは自分の中の自分自身に対する評価を見直して、もっと自分を大切に扱うところから始めましょうか。

ポジティブな自己評価を上書き保存

しかし、もしあなたのネガティブな自己評価が習慣になっている場合には、はじめのうちはそれを意識して見直した上で、ポジティブな自分に置き換えて上書き保存することを意識して続ける必要があります。それでも、気がつくとあなたは無意識のうちにネガティブな自己評価に戻ってしまうはず。それに気づいたら「あっ、いかんいかん!」と、また意識してポジティブな自己評価に書き直して上書き保存をする。それが習慣になるまで根気強く続けてくださいね

日常の中で、誰にでもチョッとした成功体験はあると思います。それをスルーせずに、意識して一時保存していってください。会議のプレゼンの評価が良かったとか、商談が上手くいったとか、そうしたわかりやすい成功体験はもちろんのことですが、もっとチョッとしたこと、たとえばお年寄りに電車で席を譲ったらとても感謝されたとか、洋服や髪型をほめられたとか、いつもお昼に食べるラーメンのチャーシューが今日は少しだけ大きかったとか。何でも良いのです。そうしたら心の中で小さくガッツポーズしてみてください。「やったぜ!」と。

自分自身に拍手喝采!

あなたは、これまで知らず知らずのうちに自分をおろそかにすることが習慣になっていませんか? 寝る前にいつもあなたがやっている習慣、後悔とか不安とか外側(他人)に向けた怒りとか・・・。そうしたネガティブな習慣をキッパリやめて、今日一時保存した小さな(大きければそれに越したことはありません)成功体験を思い出してもう一度ガッツポーズしましょう。自分に拍手喝采を贈りましょう! 家の中で、もし周りに人がいなかったら今度は思いっきりガッツポーズしてみてください。お風呂に入ってリラックスしたとき。お茶を飲んでホッとひと息ついたとき。イメージの中で自分をやさしくハグしてあげましょう!

そうした演技は、実は記憶のイメージ(潜在意識)を書き換える上でとても効果的なのです。それは「成功法則」のところで書く視覚化(ビジュアライゼーション)、プラスイメージ成功法にも応用できます。

そうした習慣を続けていくうちに、早い人は始めたその次の日から「あれっ、今日はなんだか周りの人がいつもよりやさしいな!?」と感じるかもしれません。通勤電車で乗り合わせた見知らぬ人たちの顔が、いつものツンケンした感じではなく、穏やかで、ちょっと微笑んでいたりする。ぜひ続けてみてくださいね!


  1. 自動思考とは:出来事に対して瞬時に浮かぶ「考え」や「イメージ」のことで、自分の意思とは関係なく自動的にわき上がる。これは、過去の経験や環境に基づいて形成された「スキーマ」と呼ばれる思考の枠組みによって影響を受け、必ずしもネガティブなものばかりではないものの、ネガティブな自動思考が続くと生きづらさを感じることもある。 ↩︎

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